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写真:ホキ石仏第一群第2龕 |
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中尊が阿弥陀如来、右に釈迦、左に薬師如来、ここが壮年の時代に御面相になる。年をとり、だいぶきつくなった目じりは、ややつり上がり、小さな目、鼻は鋭くとがり、口元の引き締まった表情、更には口ヒゲ、あごヒゲまで生やしている。 人間の一番盛りの時である。おぎゃあと生まれて今日までは過去、現在、そしてお迎えに来られるまでが未来、ここにその過去、現在、未来を解く仏様が並んでいる。三体並んで一生一人前ということだ。 (注:ヒゲがあることが判明したのは昭和28年7月、中尊阿弥陀如来の落下した膝を取り上げ、半分落ちたお顔の修復をしているとき、私が発見し、このヒゲから仏像の配列の過去と未来と現在の三体を並べた彫刻の意味を理解することができた)
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著者 故・宇佐美昇は父の後を継ぎ半世紀以上、石仏の案内人を勤め 深く臼杵石仏と関っていくうちに物言わぬ石の仏たちが建立から永いときを経てもなお私たちに語りかけているそのかすかな呟きを感じ・考え・書きとめてきたものです。この本は昭和61年に書かれたものです。この本を書いた当時とは現在時代背景など大きく変化しておりますが。著者の意向を尊重して、ほぼ手を加えず原文のまま公開しております。 |
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