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01 はじめに
02 臼杵石仏の由来  (真名野長者伝説)
03 謎を秘める現存 60余体の石仏たち
04 参拝順序は
05 紫雲山満月時
06 蓮城法師と 長者夫妻の像
07 仁王像
08 宝筐印塔(日吉塔)
09 化粧の井戸
10 炭焼窯
11 古園石仏
12 山王山石仏
13 堂ヶ迫石仏  (青年期)
14 堂ヶ迫石仏  (壮年期)
15 堂ヶ迫石仏
16 地蔵菩薩と地獄十王
17 ホキ石仏(老年期)
18 九品の弥陀
19 臼杵石仏 全体を眺めると 
20 臼杵石仏の 本尊の概要
21 石仏火祭り
22 参考資料〈年表〉
23 御礼にかえて



 
写真:九品の弥陀(ホキ石仏第一群第2龕)




 この九体の阿弥陀如来は、「九品の弥陀」(くぼんのみだ)と呼ばれている。
 九体の阿弥陀如来増を中心に、合計十三体が刻まれていたが、破損がひどく十体ほどしか現存していない。(破損品や、出土品は現在収蔵庫の中に収められている)
 中央の一尊は座像で、印相は定印を結び、他の八体は通印(共通の印)相を結んで立像となっている。ふつう九品の弥陀は上品(じょうぼん)、中品(ちゅうぼん)、下品(げぼん)と印相が異なるが、ここでは同じとなっている。
 九品のみだは、往生人を極楽浄土へ迎えてくれる仏で、最上の善行を積んだものから、極悪無道のものに至るまで、九通りに姿をかえて迎えに来てくれるという。
 ここの九品の弥陀は、現在の石仏参拝順路から見ると、一番はじめになるが、以上述べた順番からしますと一番最後ということになる。
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著者 故・宇佐美昇は父の後を継ぎ半世紀以上、石仏の案内人を勤め 深く臼杵石仏と関っていくうちに物言わぬ石の仏たちが建立から永いときを経てもなお私たちに語りかけているそのかすかな呟きを感じ・考え・書きとめてきたものです。この本は昭和61年に書かれたものです。この本を書いた当時とは現在時代背景など大きく変化しておりますが。著者の意向を尊重して、ほぼ手を加えず原文のまま公開しております。

 
きょうぜん うさみ   usuki sarayama ツイートする
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