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写真:(ホキ石仏第一群第1龕) |
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向かって右から観世音菩薩、阿弥陀、釈迦、薬師如来、勢至菩薩で、まだまだ長名御面相をしているが、前の山王山石仏と比べると若干の成長のあとがうかがわれる。 次の壮年時代の成長したお顔との間に当たる。したがって、これは青年時代の御面相と思われる。 次の壮年時代の仏像に入る前、すなわち青年と壮年の間に愛染明王が割り込んでいる。青年と壮年とはどこで変わるか、年には関係なく人生第二の儀式、結婚から壮年に入って行く。 われわれも一度はこの愛染明王にお世話にならなければならない。あの人が好きだとお互いの意中の人をいとめるには、こころの弓矢が必要となってくる。 縁結びの仏である愛染明王は弓矢を持っている。普通明王は手が6本あるが、ここではその二本が破損し、四本しか残っていない。われわれはこの愛染明王のお世話になり、次の時代へ移ってゆく。
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写真:愛染明王 |
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著者 故・宇佐美昇は父の後を継ぎ半世紀以上、石仏の案内人を勤め 深く臼杵石仏と関っていくうちに物言わぬ石の仏たちが建立から永いときを経てもなお私たちに語りかけているそのかすかな呟きを感じ・考え・書きとめてきたものです。この本は昭和61年に書かれたものです。この本を書いた当時とは現在時代背景など大きく変化しておりますが。著者の意向を尊重して、ほぼ手を加えず原文のまま公開しております。 |
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