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はじめに
02 臼杵石仏の由来  (真名野長者伝説)
03 謎を秘める現存 60余体の石仏たち
04 参拝順序は
05 紫雲山満月時
06 蓮城法師と 長者夫妻の像
07 仁王像
08 宝筐印塔(日吉塔)
09 化粧の井戸
10 炭焼窯
11 古園石仏
12 山王山石仏
13 堂ヶ迫石仏  (青年期)
14 堂ヶ迫石仏  (壮年期)
15 堂ヶ迫石仏
16 地蔵菩薩と地獄十王
17 ホキ石仏(老年期)
18 九品の弥陀
19 臼杵石仏 全体を眺めると 
20 臼杵石仏の 本尊の概要
21 石仏火祭り
22 参考資料〈年表〉
23 御礼にかえて



古園石仏 大日如来仏頭復位前




 この仁王像(上写真:右が口を開いた阿形仁王像。左が閉口した吽形仁王像)は石彫で昔のままの位置で、満月寺の本堂の中門に当たる。この辺は地形の変化でだんだんと埋もれて、現在は仁王像は膝下から地中になっている。昔の参道は、本堂の礎石等から判断すると2メートル近く埋もれていると思われる。
 
 仁王像は普通必ず、手に金剛杵類を持っているが、ここの仁王像は何も持っておらず、全身、力の結晶と迫力を誇示している。今は私たち背が低くなっているが、普通は人の方が見上げる高さにある。更にこの仁王像も足が短く人種の点からも地形の変化からも年代が相当古いものであろうと想像される。
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著者 故・宇佐美昇は父の後を継ぎ半世紀以上、石仏の案内人を勤め 深く臼杵石仏と関っていくうちに物言わぬ石の仏たちが建立から永いときを経てもなお私たちに語りかけているそのかすかな呟きを感じ・考え・書きとめてきたものです。この本は昭和61年に書かれたものです。この本を書いた当時とは現在時代背景など大きく変化しておりますが。著者の意向を尊重して、ほぼ手を加えず原文のまま公開しております。

 
きょうぜん うさみ   usuki sarayama ツイートする
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