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満月寺境内にある蓮城法師座像 |
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満月寺の横の高台に祠があり、この祠の中に丸彫の単独石像が三体ある。この三体が伝説の主人公で、左の像が中国の天台山から渡来した蓮城法師。頭が平たく、ほほ骨が高く、小鼻穴が特に大きく、耳は目よりも半分以上も高いし、体の幅と膝前幅が同じで足が短い。人類的には蒙古人種系思われる。 中央は炭焼古五郎の像で、これも蓮城像に骨格がよく似ているところから、北方の中国人であると思われる。ところが右の玉津姫は、日本的な形で頭が丸く、耳も目の高さで、目じりも下がっている、女性だから膝前幅が小さいはずが足が長く、三人の内で一番広い。三人とも伝説の通り人種が異なることがわかる。もし、後世の人が三人について想像して刻んだとすれば、当然日本人の特徴が出て、同じ形になるはずである。 ところが前述の通り、同じ骨格は一体もなく、みごとに人種の違いまでも刻み上げている。 三人をよく知っていた人が刻み上げたことが想像できる。
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著者 故・宇佐美昇は父の後を継ぎ半世紀以上、石仏の案内人を勤め 深く臼杵石仏と関っていくうちに物言わぬ石の仏たちが建立から永いときを経てもなお私たちに語りかけているそのかすかな呟きを感じ・考え・書きとめてきたものです。この本は昭和61年に書かれたものです。この本を書いた当時とは現在時代背景など大きく変化しておりますが。著者の意向を尊重して、ほぼ手を加えず原文のまま公開しております。 |
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